何がオリジナルカットを特別なものにするのか?
私たちが提供するオリジナルカットは、宝石において新しい次元の輝き、スタイル、パターンを目指しています。
<宝石の色・輝きについて>
宝石の色や輝きは、上から差し込む光が内部で反射し、再び上に向かって放射されることで、私たちの目に美しい「輝き」として映ります。
しかし、クラウンやパビリオンの角度が適切でないと、光が漏れ出し、彩度や輝きの低下(これをウィンドウと呼びます)の原因となります。
言い換えれば、色や輝きを最大限に引き出すには、各宝石が持つ「屈折率」に適した角度で研磨する必要があります。
※適切にカットされたストーンと、ウィンドウストーンの比較写真。
左は適切な角度で研磨されており、光の流出はなくライトリターンがあるが、右は角度が浅いため光が抜け出し、「ウィンドウ」になっている。
私たちは豊富な宝石鑑定の経験を活かし、各宝石の屈折率を正確に把握し、正しい角度で緻密にカットして、色や輝きを最大限に引き立てています。
もちろん、当店が手がけていない輸入宝石についても、優れた色と輝きを持つものを厳選していますが、私が手がける宝石には既存のデザインにない独自の輝きとユニークさを追求しています。
<革新的なファセッティングマシン>
私たちはデジタルアングルを採用した研磨機を使用しており、その精度は0.001°までの超精密な角度指定が可能です。
伝統的な手磨きや通常の研磨機では得られない高度な精密さで、熟練した技術で原石を直接研磨しています。
<緻密なカット技術>
※精密にファセッティングされた”カスタムローズカット”の写真。
放射状に配列させたファセットの頂点が、左右両方の写真ともきちんと揃っていることが分かる。
宝石の研磨とひとことに言っても、カボション石の研磨とファセット石の研磨は異なります。
ファセット石は多くの面を刻み、バランスを保つ必要があり、高度な技術が求められます。
当店では、バンコクのカッティング工場での経験を活かし、ファセットとファセットのポイント(ミートポイント)を合わせ、拡大してもバランスが取れるように研磨しています。
カラードストーンはダイヤモンドとは異なり、等級などがないため、手間と技術をかける工場は少ないかもしれませんが、当店ではハイブランドにも通用する美しさを求めています。
<人と機械の調和>
※実際の研磨作業の様子。こちらは最終ポリッシュを撮影したもの。
高速で回転させた研磨盤にストーンを少しずつ当て、表面の状態を確認しながら研磨していく。
カラードストーンの研磨機は、現時点では機械が自動で制御するものは存在しません。
私たちは熟練したカッティング技術と研磨機の精密なオペレーションを組み合わせ、美しいジェムストーンを生み出しています。
<最高品質の研磨剤> 使用する研磨剤(ダイヤモンドパウダー)は宝石に応じて変更し、600、1,200、3,000、60,000、そして100,000の目の粗い順に研磨し、美しい仕上がりを追求しています。
同じ粗さでも研磨剤のメーカーにより適さないことがあるため、宝石に合った研磨剤で慎重に仕上げています。
<適材適所の研磨盤>
研磨する石種により、研磨盤の種類を変えることは非常に重要です。
当店では宝石に適した研磨盤を選び、時間をかけて美しいジェムストーンを生み出しています。
※カット名称について
「スターローズカット」や「ブリリアントローズカット」など、当店で使用しているカット名称は、あくまで当店独自のオリジナルカットシリーズ名であり、鑑別機関における正式なカット名ではありません。
オリジナルカット一覧を見る↓
https://store.fredericksgems.com/categories/4293608