・鉱物名: 天然スピネル
・宝石名: ピンクスピネル（アヤナスピネル）
・屈折率: 1.718
・硬度: 8
・比重: 3.70
・カット: オーバル
・色: ピンク
・特殊効果: 無し
・カラット: 1.077ct
・サイズ:7.46×5.42×3.46mm
・品質: ルーペクリーン
・処理の有無: なし
・主な産地:タンザニア・マヘンゲ







今回ご紹介するのは、ご存知「スピネル」です。
縁あって2年以上前に入手してからストアへの掲載はしておらず、
各催事で直接ご覧いただいたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか？


有名な逸話ですが、かつてはコランダムと間違われていたと言われるほど、上質のファンシーサファイアやルビーと似た鮮やかな外観を示します。
コランダムはほとんどの個体に加熱が施され、魅力的な色味を引き出しておりますが、一般的にスピネルは加熱を施すことなく、研磨以外の人の手は一切加わらない、ピュアな美しさを持ちます。

ピンク～レディッシュピンクなどの暖色系のスピネルは近年大変人気を博しており、この「非加熱・無処理」という事実は、日本人のナチュラル嗜好を刺激する、要因の一つと言えるでしょう。

「アヤナ」とは、スワヒリ語で「美しい花」、「野花」などの意味を持ちます。その名の通り、草原に一輪咲いたような力強い色彩が魅力です。
2000年代にタンザニアのマヘンゲ鉱山でホットピンクのスピネルが発見され、様々な色相を持つスピネルの中でも、レッド～ピンクカラーを”アヤナスピネル”と呼びます。

さて、今回のアヤナスピネルは、ネオン感の強い“レディッシュ”なピンクカラー。
濃厚で脳裏に焼き付くほどの鮮烈な色味を持ちながら、素晴らしい透明感を誇るストーンです。

1ctを大きく超えるピースには、最高の研磨が施されており、まるで石自体が発光体であるかのような存在感があり、
私自身でもジェムカッティングに携わる一人なので、この研磨にいかほどの時間を要したかは想像に容易く思います。
ストーンを揺り動かすたびに湧き出すピンクのブリリアンスと、ファセットの反射光。
それらが渾然一体となり、単純なピンク色ではない、特別な輝きを放つ所有感を満たす一石です。

1ctを超える大粒のアヤナスピネルは中々流通がなく、私自身も大変思い入れのあるストーンです。


滅多に出会えない特別なストーン、ぜひお手元にいかがでしょうか。

※アプリでご覧の皆様へ
YouTubeに動画を掲載しております。下記URLよりご覧くださいませ。
https://youtu.be/oe6F9iFhp74


【付属品】
・ルースケース

22ASP-001

※タンザニア産として入手しておりますが、「アヤナスピネル」とは流通名であり、鑑別書記載の宝石名は「ピンクスピネル」となります。