2019/12/02 19:50

2日目、今日はいよいよ本番、マーケットへルースの買い付けへ行きます。


朝食を摂りに古き良き街並みの中をふらつく。
バンコクと違い、朝は多少涼しいです。26℃くらい。

いつも立ち寄る美味しいヌードルを出すお店に到着。

これが美味しいんです。シャコ、イカ、エビが入ったタイ風ラーメン。
約200円。やっぱり安いですね~。
朝からビール飲んでやろうと思いましたが、やめました笑
ホテルへ戻り、身支度をしていざ買い付けへ。
今回は屈折計などの鑑別器具も持ってきておりますよ~。
まずざっくりとチャンタブリー宝石マーケットの紹介を。

このマーケットは金曜~日曜の夕方頃まで活発になり、平日は比較的静かな一帯です。
ここSi Chan通りには多くのディーラーが集まり、電子スケール、ライト、ルーペやピンセットなどの器具類のショップも立ち並びます。
週末はマーケットが活発となり、隣接する通りに溢れるほど。 金曜日の午前10時頃に始まり、全国から、そして世界からの何百というバイヤーが集まります。
マーケットには、いわゆる「店舗」は存在せず、バイヤーが机を借りてセラーが持ってくる宝石を吟味するというスタイルが定番。
それゆえか、バイヤーを騙そうとするセラーも少なくなく、真贋を見極めるのは簡単ではありません。
例えば、パライバと称してアパタイトを売りに来たり、合成コランダムをスピネルとして見せてきたり・・・。自らの鑑別眼が唯一にして最大の武器となります。
また、カラードストーンはダイヤモンドのように世界的な相場が存在しないため、交渉力も必須です。
バンコクのJTCとは違い、このマーケットにはフリーの自営業者が多く、売った金額が直接自分の収入となります。セラーは少しでも高く売りたいし、我々バイヤーは少しでも安く買いたい。
バイヤーVSセラー。価格がマッチングしたら交渉が成立します。非常にシビアな世界です。

さて、マーケットに到着。朝10時少し前なので、まだ人の姿はちらほら。



机を選んでに着席、セラーを待ちます。10時を過ぎた辺りから、人の姿も多くなり、わらわらと私の机の周りに集まり、矢継ぎ早に「これはどうだ?」「これを買いなよ」と宝石を手渡されます。
そうして手渡された宝石を吟味していくのです。今回私はやりませんでしたが、自分の欲しい宝石を紙にタイ文字で書いて机に貼る人も。
まあ大抵は何が欲しいか聞かれるので、欲しい宝石を告げると様々なディーラーがその宝石を持ってきます。
一度単価の高いストーンを買ってしまうと、「あの日本人は金を持っている」とか、「あの日本人はまだまだ買うぞ」みたいに噂が広まり、一気に机の周りは賑やかになります。

さあ早速見ていきましょうかね。今回の目的はトルマリンとガーネット、それからスピネルに非加熱のサファイアと、後はなにか気に入ったものがあれば、というアバウトさです笑
綺麗なハートのルベライト。14ctアップ。大きさも値段も悪くない・・・。とりあえずキープ。

10ctのロードライトガーネット。いい色ですね~。ですが値段が合わずスルー。
私の交渉の流れとしては、
値段を聞く→私「高いよ」→セラー「Your idea?」→こちらからの値段の提示
というのが大まかな流れになります。交渉はタイ語交じりの英語で行います。バンコクと違い、チャンタブリーは英語がほとんど通じないのも、少々難儀しますね笑

3ctアップのマンダリンガーネット。いい色!!一目で、買おう!と決めましたのでじっくり値段交渉に・・・。
30分後、なんとか希望の金額で仕入れることが出来ました。

ブルージルコンのロット。大きさの割に安い・・・。
Jum氏のファクトリーでカットしたジルコンを仕入れる予定なのでここはほどほどに。
ちなみに、パライバ、パパラチァ 、アレキサンドライト、グランディディエライトなどのレアストーンはチャンタブリーにはほぼ流通しておりません。
やはりレアストーンならやはりバンコクというイメージですね。
昼食を摂るのも忘れ、17時頃に・・・。この時間になるとマーケットには人が少なくなります。
納得のいく仕入れが出来たし、今日はそろそろ引き上げるか・・・。


ホテルへ戻り、一休み。ちなみに今回宿泊のホテルはバスターミナルから徒歩15分ほどの「Kasemsarn Hotel 」です。一泊約3500円。
バンコクの同グレードのホテルと比べたらかなり安いです。
築年数は浅くはないものの、リノベーションされておりフロントもオシャレな作り。
近くにはレストランも充実しておりますが、閉店が少々早いです。近くにコンビニがないのが難点かな・・・。
10分ほど歩いたところにセブンイレブンがあります。


戦利品をセーフティボックスへ預け、本日の祝杯を上げます。チャンタブリー川沿いにあるオープンエアのお店へ。風が気持ち良い。
お決まりのシンハーと鶏むね肉のステーキ。私は国産のビールはアサヒ派なので、似た飲み口のシンハーがお気に入りです。
チャーンもレオも美味しいんですが、ちょっと自分には味が強すぎるかな・・・。
ここはタイ料理店ではありませんが、お肉がとっても美味しいお店です。
タイに来ると鶏肉ばっかり食べてる気がする・・・。まあ美味しいからいいか。
ちなみにタイのKFCは日本と比べてかなり美味しいです。皆様も是非お試しあれ。
さて、ホテルへ戻って明日の支度してからビールでも・・・。連日ビールなので明日は違うお酒が飲みたいな。

部屋の冷蔵庫には「Noドリアン」のシールが貼ってあります。
ここチャンタブリーはフルーツも有名で、ドリアンもそのひとつ。
部屋でドリアンを食べると2000バーツの罰金です。まあ、匂いがね・・。そうだよね・・・・。
次回は鉱山の視察について書こうと思います。
それでは、また。