2018/11/21 16:23

初の更新となりますが、こちらでは商品紹介の他、宝石についての様々なコラムをご紹介いたします。
第一弾といたしまして、ご存知の方も多いと存じますが、今回は「ダイヤモンドの4C」について概要を簡単にご説明いたします。
4Cとは
GIA: Gemological Institute Of America(米国宝石学会)という宝石研究機関が開発した、研磨済みダイヤモンド(ルース)の品質を評価する国際基準である。
Carat:カラット・・・・・重さ
Color:カラー・・・・色の等級
Clarity:クラリティ・・・・・透明度(明澄度)の等級
Cut:カット・・・・・形の良し悪しの等級
以上4つの頭文字をとって4Cという
Carat:カラット・・・・・重量
ダイヤモンド等、宝石の重量を表す国際的な単位(記号:Ct)である。
1カラット=0.200gと規定されている。

※原寸大ではございませんのでご注意ください。
もちろんダイヤモンド以外の宝石にも「Ct」の表記を用います。
ちなみに、現在のブライダル市場の主流ですと、0.2~0.3ctがエンゲージリングに使用されることが多いようです。給料の3ヶ月分とはよく言ったものですが。。。
Color:カラー・・・・・色の等級
マスターストーン(基準石)を基に判定される。無色に近いほど高い評価がされ、逆に、イエローがかっているものほど評価が下がる。
最高はD、以下E、F、G…M、N-R(Very Light Yellow)、S-Z(Light Yellow)。
Zカラーより色の濃いものは「ファンシーカラー」となり、また別の評価となる。

上記はカラーのグレーディングを実施している写真です。写真でお分かりになりますように、暗い部屋でグレーディングを行います。ダイヤモンドのカラーグレードのジャッジは非常に繊細なもので、電球、蛍光灯の色、果てはシャツやネクタイの色にも影響します。そのため、私の経験上では必ず白衣を着用してグレーディングを行っておりました。
Clarity:クラリティ・・・・・透明度の等級
研磨済みダイヤモンドを熟練者が10倍に拡大して検査し、インクルージョン
(内包物)の有無、大きさ、数、位置、視認性を総合的に判断してクラリティの
評価を行う。
FL(フローレス)を最高とし、11段階に分類する。
FL(フローレス)を最高とし、11段階に分類する。

クラリティグレーディング中の写真です。顕微鏡でグレーディングを行います。公式(AGL)の規定ですと「10倍に拡大して判定」のルールがございますが、実際は20倍に拡大してグレーディングを行います。IFやVVS1のハイグレードになると30~40倍に拡大することも・・・。
Cut:カット・・・・・形の良し悪しの等級
唯一人の手による仕事が評価される要素。ラウンドブリリアントカットの場合にのみ、カットに対する評価がなされる。
プロポーション(形)とポリッシュ(研磨状態)、シンメトリー(対称性)が評価の対象。総合評価は、「EXCELLENT(EX)」を最高位に、5段階に分類される。

カットのグレーディングは、現在自動測定機にて実施されます。自動測定器にてカットグレードの元となるプロポーション(様々な角度等)を計測した後、顕微鏡検査にて表面の研磨状態(ポリッシュ)、各ファセットの対象性(シンメトリー)を判定します。全てを勘案し、カットグレードが決定されます。
ちなみに、お客様がダイヤモンドを選ぶ際に最も優先していただきたいのは、カラットの他にこちらのカットグレードです。ダイヤモンドの輝きに一番影響するのはこちらの要素だからです。カラーはGより上、クラリティはSIより上、カットはEXCELLENTのものをお選びいただければ、輝き方はVS以上のものと全く違いはありません。
以上、概要をご紹介いたしました。